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落石ノ告解
ゲロを吐きそうなくらいの押し込められる強さで猛烈に。宇宙の風を受けて青い星に向かっている。誰も私の邪魔をせずに、誰も私の軌道を邪魔せずに、他の何もかもがあの青い星を包む白い膜に弾かれていくのを横目に見ながら、ゲロを吐きそうなくらいの押し込められる強さで猛烈に私は直進しているのだ。

あいま、地上では英国人が首を弾かれました。すでにいくつもの部分に引き裂かれた神の名のもとに、米国人もさらわれ、引き裂かれ、神のもとへ召されました、すでに三つ裂きに引き裂かれた神のもとへ、その神の裏化粧の名のもとに。誰もが見えない者の意志を惚けながら楽しむ情勢が、ゲロを吐きそうなくらいの匂い立つ悪徳に変わる勢いで、「お次はエンタメ情報です」、走査線。

その実態は即刻で宇宙の風に乗り、私たちに届く。だから、引き込まれていくのだ、なんて魅力的な、エンタメ情報に満ち溢れている地上。一文字の姓と二文字の姓とが、大きな家から大きな家までの道のりの間に数え上げる島の数は、分数の効かない、虚数的解決を求めている。一瞬、2ステップの爆音が荒波を沈めたが、金の流れが引いて、また津波が津波を呑み込んで来襲するから、島という島が文明もろとも消えた。そう、「お次はエンタメ情報です」、走査線。

怒りという名の小心が疾風怒濤をたくし上げた、水しぶきは天を貫いて私の目の前に。新手の映像技術に、オプションで触覚も刺激される。そのくせ、優しくなければエンタメからは漏れ、優しくなければ画面から弾かれて、優しくなければ優しいとは見なされない、ゲロを吐きそうなくらいの抑圧的な世界観の境目で、先ほど入ったニュースです。漢字の読めない指導者とは関係なく、多国語を話せる指導者とはまったく関係なく、邦人が、誰がって邦人が、走査線のあいまに消えたらしい。

これはエンタメ情報です、これはエンタメ情報です、皆さまお気づきになられないかもしれませんが、エンタメとエンタメに挟まったそれはエンタメ情報なのです。爆音の哄笑が方方から私の軌道を邪魔しはじめた。次々にゲロを吐きそうなくらいの押し込められる強さで猛烈に打ち砕かれていく時間、青い星が赤黒く点滅するように見えた。届きそうで、届かないと思う。マグマから生まれ来る、匂い立つ悪徳の島々が、終わりの時を告げ知らせている。

燃えながら塵と化すその時、まったく同じ軌道で、天使が私を通り過ぎていった。何千発殴られたか知らない青く腫れ上がった顔をもぐような超速で、星へ。エンタメの転がる、あの星へ。生首の転がる、あの砂漠へと。誰も私もその邪魔をしないだろう。もうすぐ情報は途絶える。そして、初めての名が、爆音で。
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「沿道に不安」
沿道に不安が錯綜している。
沿道に不安がのっぺりと足を広げて居座っている。

登録された番号を背負ってそれなりに権利を得たはずの私は、
それなりに守られた感覚のなか走っているのだが、
沿道の不安は、すぐにも私の市民性を疑い始めているかのようだ。

私がそれに違和感を覚えて立ち止まるなんてことはないだろう。
それこそ、沿道の不安たちに、取り憑く対象を与えてしまうことになりかねない。
やがて怒り、やがて侮蔑。
やがて嫉み、やがて侮蔑なのだ。
ただの「不安」だったはずの、ただ未来に怯えていただけの弱者が、
誤って「不安」を「自信」に裏返せば、
やがて怒り、やがて侮蔑に変わる。

おお、怖い。
とても怖いから私は走り続けなくてはならないのか。
そうでなくても私にはもはや名前がないのに。
誰も私の名前を叫んではくれない。
誰も私を確かめることなく私かどうか知らない者を不安げに応援している。

何番目かのブロックの、何番目かの沿道の雑踏に、あなたの視線を見た。
ありがとう、私だ。
ありがとう、あなただ、私を見ていた、あなただ。

これをきっかけにして、私はとうとう立ち止まる理由を見つけることになった。
手に持っている小旗を振りもせずにあなたは私を見つめ続ける。
不安の正体を教えてくれそうな気配をあからさまに漂わせている。
不安だったろう。この不安が訳なきものだったことに、さぞかし不安だったのだろう。
私もそうだ。不安のくせに傲慢の王座を狙おうとしている堕落に、とても不安だったよ。
ありがとう、あなただ。
これが、堕落の終止符となる、あなただ。

挨拶代わりの右手があなたの顔をすり抜けたときに、
私は立ち止まった自らの不明を恥じた。
いや、絶望的に悔いたのだ。

あなたの瞳に映っていた私の数字。
あなたは、あなたが、沿道の不安に集合の合図を送った金切り声。
あなたは私が「その人」ではないと思い込んで、目を逸らす。
あなたがあれだけ待ち望んでいたではないか。
それを、叫べばよいものを。

やがて怒り、やがて侮蔑が、私の体に投げつけられる。
あなたの信じた名前を叫べばよかったものを。

とても自信ありげな金切り声で、傲慢の王座を狙おうとしている、堕落。

沿道の不安が私を、未来に怯えながら何番目かのブロックに埋葬している。
走る市民を失った、
沿道に不安が錯綜している。
キミのうた
キミのうたは、今日が鳴る。
キミのうたは、今日が鳴って、
俺の顔を解きほぐす。

毎度のことだ、誰のことも、愛せない、
キミのうたは、今日が鳴り響いて、
キミのうたは、今日にも鳴り響いて、
俺の頭をぶち壊す。

ときどき笑え。
ときどき笑える。
ときどき笑ってしまうけど、
キミのうたは、今日が鳴って、
ときどき俺を笑うけど
いつか俺に笑った。

いつかのキミのうたは、今日が鳴るように、
俺だ俺だ、
俺の中で、
語り継がれる、
キミのうたは、今日も鳴り響いて、
俺の顔を解きほぐす。

キミのうたにはアイがない。
それで安心する、俺も、アイがないし、
ときどき笑える、
ときどき笑った先で、
ときどき俺を笑うけど、
キミのうたは、なんてアイがない。

いつかも、今日も、キミのうたも、俺のうたも、
ときどき、誰かを笑うけど、
それが今日も、今日も今日もなく鳴りわたる。

あられもないよ。
キミのうたは、今日が鳴る。
奴隷のつぶやき:革命と平安と
馬鹿すぎることを考えていたことを反省しなければならない。カーストの最底辺たる自らの状況を失念して、辻説法を繰り返していたが、誰からも聞き入れられることはなく、世界を呪いそうになっていた。

そもそものところカーストの最底辺であるということは、多数者であるということでは全然なくて、むしろ少数のほんとどうしようもない無力な棄民であることを意味するのであって、そんな野郎がトップダウン式のご託宣をぶちまけていたのだから筋違いにも程がある。そしてそこからゆくゆくは革命を夢見ていたのならば、事はいっそう欺瞞的な方向に進んでいたわけであって、精神革命を起こそうとする者が既存の精神構造に魂ごと吸い取られる喜劇を演じていたわけなのである。

そうじゃないだろう。精神革命を起こすのならば、お前はそこから一歩も出てはならんだろうよ。むしろ、最低カーストにいるにもかかわらず最も確信的な目論見をもったお前という星に、それまでかぶさっていたプチブル複合体が収奪されるという形で、スピリットの序列がまるごと転倒しなければ精神革命とはいえないだろうよ。そうだ、ヒエラルキーがまるごと転倒されなければならない。そしてそれは、体制の破壊と再建という形をとるのではなく、体制内における極の転換という形で表現されることになる。

それはつまり、あぁどうしてもお前がいなけりゃモヤモヤとした心理的不安が解消できねぇ、と民衆に思わせ、お前というサンドバッグを殴る中毒に世間を陥れることだ。できるだろ? どうしても憎悪してしまう、どうしても軽蔑してしまうまでに、お前に依存させられたならば、お前の望む未来は見えてくる。

しかし気をつけろ。すがるような思いで憎悪してくる者たちを、今度は憎悪し返すなんて真似はよした方がいい。きたるべき主権者は、きたるべき臣民に奉仕することなどけっしてしてはならないのであって、憎悪してあげたり愛してあげたり、いわんや懇願することなども言語道断なのである。星はただ輝いて、思うがままの理念を打ち出し続け、できれば憎悪され続けるのがよい。それに耐える者に「平安」の称号は与えられる。

憎悪されるという平安だ! 《ピースフルな奴隷》! ピースフルな奴隷こそが体制内革命の先に主権者として座しているのだ!

きたるべきその世界においては、だから、お前の手からとめどもなく色々なものが失われていくだろう。もう誰も愛せない。もう誰も憎めない。はっきりいって、お前は何ものに対しても「美しい」などとは言えなくなっているにちがいない。今日も自分が何に生かされてるのかも知らずに何かを憎み続ける真正の無知群集を、挑発することがお前の唯一の権利。お互いに惹かれ合っているけれども、何も信じ合ってはいないだろう。美しいなんて言葉、ほんとによした方がいい。

こんな革命、あまりにも簡単ではないか? いやむしろ、辛いほどに難しい? 「生きている」ということにふさわしい形容詞を誰か教えてくれよ。いつだって呪ってしまう。
涜神;悪魔退治 序
ずいぶんと遠くまで来てしまった。俺は目の前に差し出された誘いの言葉に乗って、千載一遇の、そして二度とは来ないだろうトキメキの季節の扉をこじ開けようとしていた。扉の向こうの彼女は俺に微笑みかけながら、もうちょっと、あともうちょっとだよ、もうちょっとで本当に変われるかもしれないと訴えかけるような顔で祈っている。応援されてると思って得意げになる俺は、開きかけた扉の隙間から強引に手を伸ばし、この手を握ってくれたら、この手を握ってくれたらこの季節は始まる、この季節の幕は絶対に開いてそのまま閉じることはないと、彼女に目配せをした。

するとどうだ。あれほどまでに笑いかけてくれていた大好きな顔は、その表情を微塵も変えないままに石化してしまい、あげくの果て、大きな両目からは涙が流れているではないか。次の瞬間、俺は知らない誰かの仮面を被せられて、言葉を奪われた。不思議な仮面だ。ここでは愛の言葉が脅しの言葉に変わる。ここでは近づいた分だけ遠くなる。優しさが、がんじがらめの重しにしかならない!…嘘だろ?俺の気持ちは全て反転して送り届けられる。じゃあ試しに悪ぶってみたらいいのかというと、情けないことに、これは何の反転もされず丁寧に増幅されて再生されて結局また俺の意図を裏切ることになる。「やっぱり悪魔だ」と、彼女は嬉しそうに言う。そして、およそ人を見る目とは思われないような軽蔑を俺に向ける。彼女は二度と笑わない。彼女は二度と俺を見ない。悪魔の仮面を憎しむことで、彼女の生活は安心を得る。そして、そこに俺はいない。

あれから、ずいぶんと遠くまで来てしまった。いまだ謎は解けない。俺は、何をさせられたんだろう?楽園に誘い込まれた俺は、何の禁忌も言い渡されないまま、真っ赤に実った愛の果実を貪り喰っただけなのに。なぜ楽園は檻となって、俺は永遠にも似た無感動な時間の中で罰され続けるのだろうか?あれから俺の顔にまとわりついて離れない悪魔の仮面は、もちろん、悪魔からの贈り物。どこからともなく現れた神の堕落した使者が、俺に告げている。「おまえは悪魔だ」と。

そうか。俺は今、先人から悪魔の刻印を受けたのか。俺は悪魔なんだ。これはどうしようもない事実として承認しとかないといけないことなんだろう。それはそれでいい。その上で一つ疑問なのだが、…これは永遠に続くのか?俺のやるべきことは、この身朽ちるまで仮面をまとわりつかせて、彼女の生活に「絶望」と「無力」という名の安心を与えることしかないのだろうか。俺が愛してしまったのが、絶望を愛する、本当に笑うことができない、狂った肉の塊なら、そうなんだと言ってくれ。そうなんだったら、俺は罰されるに値する。…だけど。そうじゃないんだとしたら、俺はこの世に存在する悪魔を一人残らず退治する旅に出なきゃいけない。それは涜神さえも意味することになるだろう。…なんだ、結局罰されるじゃねぇか。何の申し開きもできないくらい、絶対的に罰されるじゃねぇかよ!とんでもなく腐りきったマッチメイクだ。

だが、どこの馬の骨かも知らない「神」を愛している暇はない。俺が誘い込まれた、大好きな顔が、もう一度見たい。そのために、俺の顔が剥がれ落ちようとも。そのために、歴史が終わろうとも。弱りきった俺が、悪魔じゃなくなるのなら。しかし俺はその前に、俺を襲ったこの悪魔の全貌を知らされることになるだろう。それは限界まで苦しみを胸に吸い込むということだ。その準備はできているのか?
絶対的に願わしい
何が失われたのだろうか? 無限の未来のうちの一つが? そこに願いをかける俺の不用意さが? しかし全てはあまりにリアルで、とても避けがたいものだ。何を願うでもなく、今が願わしいと言えるために。今も、今からも、絶対的に願わしい。ひとつも失っちゃいない。
とどろく
物は届く。心は届かない。届くものじゃない。

声は、せめて、届けてほしいよ。

優しい声は、優しいまんま、そのまんまに。
菜々緒の計画書
【計画名】 婚約意識芸

【概要】 ワタクシ菜々緒は、いまだグラドルの域を出ない現状から脱皮し、将来的に日本を代表する演技派女優と呼ばれることを目的として、新たなフィールドに飛び出すことをここに誓います。かかる目的を達成するための過渡的な方法論として、「婚約意識」芸を採用することに決意いたしました。ワタクシ菜々緒は、会見仕事において各プレスの皆様方と協力しながら、「タカノリと結婚を意識したお付き合いをする一途な女」のイメージをしつこく流布することによって、大衆の認知度とともに好感度を向上させるつもりです。具体的には、来年度の有名人好感度ランキング(男女共通)においてTOP15に入ることを数値目標に設定いたします。

【ターゲット】 比較的安定した支持層として同世代の20~30代女性(なかんずく20代OL)、および、結婚適齢期の子供をもつ50~60代男女が主要ターゲットです。

【リスク管理】 佐々木氏の二の舞になることを危惧される向きがあるかもしれませんが、ご心配されるには及びません。後ろめたくない交際に関しては、これをあえて公認する態度で臨めば、同世代女子からの顰蹙は起こりようがありません(加えて、念には念を入れてジャニーズを巻き込むことは避けました)。また、真の支持層である若年層男子を切り捨てつつ、同世代女子向けにSEX観を語る、またはダイエット企画に乗り出すなどして自ら支持基盤を掘り崩した熊田・磯山氏の前例は、ワタクシ菜々緒には適用できないということを確認しておきたいと思います。最後に、菜々緒の婚約意識自体は本気なので、芸が所期の目的を達成できず、演技派女優への道が閉ざされた場合においても、婚約(※ダブルハッピー婚含む)だけは確約させることをここに誓います。
ソナ造辞[90]ブルータル小心翼々
ブルータル小心翼々とは、ビースト同然の外見を有するにもかかわらず、大人や上司といった権威的存在からの命令や諫言に対してやけに小心翼々とした態度をとってしまう、「哀しきモンスター」をちゃかすために造られた熟語である。例えば、私服通学の学校において、「シャツのボタンを上まで止めろ!!」などという無意味な基準で生徒にケチをつけてくる強圧的な教師に対し、「いやっ、せんsせ~んせっ(笑) すいませんボク、見ての通りこの体型なんで、ボタン留めようと思っても留まらないんですって(笑) ほらっ……ブハッ…ほらっ!ねっ!ねっ!ブシッ」などと教師の歓心を買いつつ下から懐柔策に出るなどは、完全に「ブルータル小心翼々」の所業であって理性の備わった人間のやることではない。しかも、どのみちモンスター然とした彼が下手に出たところで、妙な気味の悪さを残して社会全体を不安に陥れるだけなのだから、それだったら初めから教師にビーストアタックすればよかったわけである。身の丈に合うことをしよう。
What is a DREAMER?
《 夢 》。あるいは、同一性の絶え間なき崩壊。

緊張した面持ちでオーディションの舞台に上がった彼女がおもむろに歌い始めた次の瞬間、
その目付きは百戦錬磨のフィギュアスケーターの意志に憑かれたかと見え、
うまくやることから解放された彼女はオーディエンスの群がりへと滑り込んでいき、
自分勝手な回転ジャンプを何度も試した挙句に、その全てが失敗に終わるのだった。

観客席の中に姿を消した彼女がもう一度立ち上がる時分には、
その姿はもはや女のものでさえなくて、一人の中年男性に入れ替わっている。
彼は恥も外聞も知らない。間違った自信感に、満ち溢れている。

どうしたものか。
この仮面劇が明らかにおかしいことに俺は怒ってもよさそうなものなのに、
張り上げる声は、何の疑いも挟まずに応援し続けるシロウト丸出しの観客のそれだ。
俺は、俺という意識と、背景化した俺とに分裂しながら、
「ただ一つの世界」という映像を支えることに、どうしようもなく加担させられている。

そのうち、俺は翌日のプログラムに俺が出演することを知らされるのだが、
台本に記入されているのは、顔だけでブレイクした女性アイドル歌手の名前だった。
そして何の疑いもなく、彼女の不安が俺の意識とすり替わる。
オーディションに出場してしまえば、顔は通用しない。
オーディションに出場してしまえば、必ず負ける。そのとき、私のプライドは…。

この消極性のゆえだろうか。
翌日の私は遅刻をしてしまい、
間の悪いことに、会場へと上がっていくエレベーターの中に閉じ込められ、
自分がそもそも勝ち負け以前に出場さえままならないことに気付くのだった。

もう世界は崩壊するのだろう。
群衆の軽蔑は、やがて私の存在を消したいという欲望へと昇華するにちがいない。
そのとき、救いは来ない。
そのとき、あの中年男性を満たしていた偽りの自信感は、私には来ないだろう。
そして、この仮面劇がどこかおかしいということを、私はとうとう宣言できるはずなのだ。

エレベーターの扉が開いた。
私はまっさきに審査員のもとへ駆けつけ、頭を下げて必死に謝った。
審査員は鬼の形相を浮かべて、私を叱り付けるだろう。
やれ。もっとやれ。そうだ。私は決定的に間違っているのだ。
そんな私を、もっともっと、死刑よりも厳しく断罪してしまえ。私を消せ。

しばらくしてから頭を上げて見たものは、俺の母親の間の抜けた顔にちがいなく、
俺はいつのまにか、舞台を眺める観客席で背景化した、シロウト丸出しの俺に戻っていた。
そして俺は母親から、今日のプログラム表にあのアイドル歌手の名前が誤記されていたことを知る。
そう。彼女は要らない不安を植え付けられていたのだった。
そう。彼女はこれからもうまくやるだろう。
世界はただ一つの映像となって、何の疑問も抱かせずに俺のもとへと送り届けられる。

俺は告発するタイミングを失ったのだ。
あらゆる同一性はとっくの昔に崩壊しているというのに、
間違った自信感に彩られた唯一の映像が、目の前を支配している。

主人公を見せられている、背景化した誰か。
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